
「ホタルの嫁入り」は、橘オレコ先生の手による大人気作品です。
2024年2月現在、第3巻までで驚異の100万部を突破しています。「全国書店員が選んだおすすめコミック」第1位に輝き、「電子コミック大賞2024」でも大賞を受賞するなど、話題沸騰中の作品です。
物語は、愛が重い殺し屋と華族の令嬢が織りなす契約結婚ラブサスペンスとなっています。
明治時代を舞台に、名家の娘である紗都子は美貌に恵まれながらも、余命わずかと宣告されています。
彼女の夢は、有益な結婚を通じて家族に恩返しをすること。
ある日、紗都子は突然、謎の殺し屋に命を狙われ、その場を生き延びるため、彼女は殺し屋に「私と結婚すれば全てが手に入ります」と提案します。
こうして、絶対に交わらないはずの二人の命懸けの婚約生活が始まり、次第に深まる関係の中で、異常な愛情と契約による複雑な絆が描かれていきます。
「ホタルの嫁入り」は、スリリングな展開と緊迫感あふれるラブストーリーが魅力な作品、読者を引き込む力は、多くの人々に支持されています。
ホタルの嫁入りのネタバレ
華族・桐ヶ谷家の令嬢、紗都子は心臓病を患っており、日々その影に怯えながら生活しています。
幼い頃に母を亡くし、現在は父、義母、そして義母との間に生まれた妹と共に暮らしています。
義母と妹とは折り合いが悪く、家族の中で唯一信頼できるのは父だけ。
物語の中では、女性の幸せは「家柄の良い男性と結婚すること」とされています。
紗都子もその価値観を信じ、父の期待に応えるために家柄の良い男性と結婚することを目指しています。
その美しい容姿から、紗都子には多くの縁談が持ち込まれますが、心臓の病のために結婚に対して前向きになれません。
それでも、父に対する恩返しのために結婚しなければならないという思いが強くあります。
ある日、紗都子は護衛とともに町へ出かけた際に、謎の人物たちに誘拐され、監禁されてしまいます。
その監禁された場所で、紗都子は殺し屋の後藤進平と出会います。
進平は誘拐犯に雇われており、彼の任務は「夜9時に紗都子を殺す」というもの。
紗都子は生き延びるために、桐ヶ谷家の名を盾にして「私たち結婚しましょう!」と進平に提案します。
進平はこの提案に興味を示し、紗都子を監禁部屋から連れ出します。
進平は誘拐犯たちを次々に倒し、その冷酷な姿に紗都子は驚きます。
しかし、血まみれの進平に口づけをし、自身の病について打ち明けると、進平は「結婚しよう」と言います。
人を斬った直後に接吻するなんて最高だと感じた進平は、紗都子に心を寄せるようになります。
「俺の愛は少し重いけど、君を幸せにする」と言いながら、二人のラブサスペンスが幕を開けるという展開です。

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今後の展開を予想
紗都子は幼少期から心臓病を患い、無理をすると咳き込み、時には吐血するほど重篤な状態にあります。
医者からは「大人になるまで生きられない」と宣告されており、その治癒には心臓の移植手術が必要かもしれません。
あるいは特効薬の開発が望まれますが、時代背景が明治時代であるため、それも難しいでしょう。
したがって、心臓を提供してくれる人が現れなければ、紗都子の病は悪化し、悲劇的な結末を迎える可能性が高いです。
一方、伝説の殺し屋と呼ばれる進平は、紗都子を守るために戦い、重傷を負う場面もあります。
彼が命の危険を伴う職業を続ける限り、「絶対に死なない」とは言い切れません。
進平は瀕死の状態で「俺の心臓を紗都子にあげる」と告白しており、進平が亡くなり、その心臓が紗都子に移植されるという結末も考えられます。
また、紗都子の実家である桐ヶ谷家の用心棒・康太郎は、紗都子を救出するために天女島を訪れ、進平と初対面します。
康太郎は紗都子に対して尊敬の念と恋心を抱いているようですが、進平もまた紗都子を深く愛しているため、二人は最初は恋敵となります。
紗都子を巡って対立するものの、彼女の進平への強い想いと二人の絆を理解した康太郎は、自分の気持ちを抑えて身を引くかもしれません。
そうして二人は、共通の目的である「紗都子を守る」という使命を持ち、次第に友人関係へと発展していくでしょう。
紗都子が父親と再会するには、天女島から無事に脱出しなければなりませんが、進平への強い愛情に気づいた紗都子は、進平と離れたくないと思うようになります。
康太郎の助力により、桐ヶ谷家の繁栄と進平との幸せを両立させたいと願うようになりますが、父親と再会し桐ヶ谷家に戻っても、進平の正体が問題となり、一緒にいられない可能性があります。
父親の「良家に嫁いで幸せになってほしい」という願いを叶えたいと思いながらも、進平と離れることは考えられない紗都子は、自分の気持ちを優先し、進平と共に天女島で暮らすことを選ぶのではないでしょうか。
その結果、父親とは再会しないことを決断する結末が予想されます。
ホタルの嫁入りのネタバレのあらすじを深掘り
天女島は法の外にあり、後藤進平が刀を携えていても咎められることはない世界。
この島から自由に出入りすることは許可されず、遊女として裕福な客に見受けされることでのみ脱出が可能です。
島に来るのは、政治家や警察官などの地位の高い男性たちで、皆お忍びでこの地を訪れます。
紗都子が働くことになった遊女屋「いせ吉」はあまり格式がある部屋ではありません。
ここでの生活が始まってはじめて、紗都子は進平が島全体の遊女たちを守る用心棒を務めていることを認知。
遊女たちの中には進平に恋心を抱く者も多く、紗都子は嫉妬や陰湿な嫌がらせに苦慮することになります。
紗都子の最初の客は警視総監の息子である新渡戸栄進で、彼に自分の境遇を話すと、すぐに身請けを提案されることに。
新渡戸は家柄も申し分なく、紗都子の父も喜ぶ相手ですが、紗都子はここまで助けてくれた進平を裏切るような気持ちになり心は揺れます。
しかし、その場で他の遊女たちのいたずらにより新渡戸が酒を飲むと、彼の態度が急変。
DVな一面を現した新渡戸は紗都子に乱暴を働こうとし、衣服が乱れた際に見えた消えそうにない手術痕に驚愕。
新渡戸は「女として致命的だ」と言い放ちながらも、顔と家柄の良さから身請けの話を続ける変な展開に。
結局紗都子は身請けを拒否、激怒した新渡戸が紗都子の首を絞めようとした瞬間、進平が刀を持って助けにきてくれるハラハラドキドキの結末。
新渡戸は酒が抜けると元の人格に戻り、島を去る際に紗都子からのメッセージを確認。
進平の助力を得て紗都子は密かに天女島を脱出しようとする場面もありますが、三枝率いる誘拐犯たちに阻まれ、進平が大変なことになってしまいます。
抜け出す計画はおじゃんとなり、紗都子は遊女屋で進平の看病をします。
進平が助かる確率が低いことを知りながらも、紗都子は懸命に彼に寄り添います。
進平が目を覚ますと、紗都子は涙ながらに訴える場面は感動もの。
このシーンを通じて紗都子の進平への愛が一層明確になり、物語は新たな展開を迎えます。
進平もまた、「これが愛なのか…」と感じ、二人の関係はより深いものへ。
終盤には、紗都子を守れなかった桐ヶ谷家の従者・小川康太郎が天女島の遊女屋を訪れ、誘拐事件の闇の部分に触れていきます。
別のシーンでは、寝込んでいた紗都子のもとに進平がホタルを持参する場面もあります。
進平はホタルを室内に放ち、「どこにいても俺が紗都子を自由にしてあげる」と語ります。
ホタルの儚い命に、紗都子は自らの運命を重ね合わせていたのかもしれません。
これらから考察できるのは、「ホタルの嫁入り」という題名は紗都子の運命と結婚をほのめかすものなのかもしれません。
物語の冒頭で、ホタルが光る場所で謎の老人が紗都子からの手紙を読み、涙を流すシーンがあったので、これは重要なカギとなるのではないでしょうか。
文面は「愛してはいけない人を愛してしまいました。私はとても幸せでした」となっていて、紗都子が先立ったのか、あるいは二人で逃げたのかなど考えさせられます。

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ホタルの嫁入りの伏線について
「ホタルの嫁入り」には、これは伏線なのではないかと感じるシーンがいくつかあります。
その一つが、第1話の冒頭に登場する手紙を読む老人のシーンです。
この老人が物語の結末にも関係してくる重要な人物ではないかと考えています。
この人物が誰であるかによって、物語の展開が大きく変わる可能性があります。
最終回直前のネタバレで、この老人の正体が明らかになるのではと予想しています。
老人が沙都子の父親であり、手紙の内容を伝えたい相手が父親である可能性も否定できないのでは。
もう一つの伏線は、第9話で描かれたホタルと沙都子自身の生涯を重ねる描写。
進平が「ホタルという生き物は地上で生きられる期間が短く、すぐに死んでしまう」と話すシーンがあります。
ここで、沙都子が自分自身の生涯をホタルと重ねる描写があります。
このシーンが伏線である理由は、作品名の「ホタル」が「沙都子」を象徴しており、「嫁入り」は沙都子が短い期間だけ進平に嫁入りすることを示唆しているのではないかと考えられるからです。
これもまた、最終回直前のネタバレで回収されるのではないかと予想されます。
これらの伏線がどのように回収されるのか、物語の結末にどのように影響するのかが非常に楽しみです。
ホタルの嫁入りはどこで読める?
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作者、橘オレコについて

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橘オレコさんは、日本の女性漫画家です。
2017年3月に小学館の「マンガワン」で読切作品『主任様と新人くん』を発表し、商業デビューを果たしました。
子育てをしながら、2016年にはアクリル絵の具を使って風景画を描き始め、その作品をTwitterに投稿していました。
これをきっかけにイラスト画を経て同人誌を作成し、同年10月にはイラスト投稿サイトpixivにオリジナル作品を投稿。
この作品が小学館マンガワン編集部の目に留まり、2018年1月から『プロミス・シンデレラ』の連載を開始することとなりました。
そして、2023年1月1日からはマンガワンと裏サンデーにて『ホタルの嫁入り』の連載を始めています。
このように橘オレコさんは、子育てと創作活動を両立させながら、様々な作品を発表し続けている漫画家です。
本日、ホタルの嫁入り更新日です✨ pic.twitter.com/W3t6t9F38Q
— 橘オレコ@4巻4/18 (@oreco730) June 3, 2024
橘オレコの最新情報は、Xで本人の投稿をチェックできます。
ホタルの嫁入りの登場人物

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桐ヶ谷 紗都子 (きりがや さとこ)
桐ヶ谷家の伯爵令嬢で、16歳です。優れた才知と美しい容姿を持つ一方、生まれつき体が弱く、医者からは長く生きられないと告げられています。
幼少期に母を亡くし、現在は実父、継母、義妹の美和子と共に暮らしています。
継母や義妹からは疎まれており、心から信頼できるのは父親のみです。
紗都子は結婚して幸せになり、父親に恩返しをすることを願っています。
ある日、買い物中に人攫いに遭い拉致されますが、その際に殺し屋の後藤進平と出会います。
危機を脱するために進平に一目惚れしたと嘘をつき、結婚を提案しました。
その後、進平と共に追手から逃れながら逃避行を続け、いつか父親のもとへ戻ることを望んでいます。
後藤 進平 (ごとう しんぺい)
桐ヶ谷紗都子を攫った男たちに雇われた殺し屋の青年です。
黒髪短髪で、和服を着崩しているのが特徴です。瞳には生気がなく、不気味な笑みを浮かべています。
進平は身軽で戦闘力が高く、特に日本刀の扱いに長けています。
最初は紗都子を殺すよう依頼されていましたが、彼女に結婚を持ちかけられたことで気が変わり、共に逃亡を図ります。
彼は追手の追跡を逃れながら紗都子と共に逃避行を続けています。進平は遊女たちが住む島「天女島」で育ち、島の遊女たちから慕われています。
彼の過去や生い立ちには謎が多く、紗都子に対しては狂気的な愛情を抱いており、彼女からは面倒くさいと思われています。
以上が、「ホタルの嫁入り」の主な登場人物です。それぞれの背景や性格が物語の展開に大きく影響を与えています。
ホタルの嫁入りの評価(ネタバレあり)
- 『ホタルの嫁入り』は、儚い命を抱える紗都子と、殺し屋の進平の恋愛物語で、多くの読者の心をつかむ作品。
- 紗都子の気品ある脆さと、進平の感情が読みにくいキャラクター性のギャップが非常に魅力的。
- 進平の冷酷さと優しさが交錯する行動や表情に引き込まれるという声が多いです。
- 血や傷の描写が多く、ダークな雰囲気が漂いますが、それが物語に深みを与えています。
- 紗都子と進平が互いに影響し合い、成長していく様子が丁寧に描かれており、微笑ましさを感じます。
- キャラクター同士の距離が縮まっていく展開が、読者の心を温かくする要素となっています。
- 感動的なシーンが多く、涙を誘う場面もあり、特に愛猫に重ねた感情を抱いたという意見も寄せられています。
- 「殺し屋×令嬢」という独特の設定が、新鮮で引き込まれる要因になっています。
- 単話版ではコミックスより先の展開が描かれており、次の展開を楽しみにする声が目立ちます。
- 絵柄が美しく、キャラクターや背景描写が物語の雰囲気をさらに引き立てています。
- 二人の関係性が深まる中で、紗都子が強さを、進平が柔らかさを得る姿が魅力的に描かれています。
- 康太郎という新キャラクターの登場が物語に新たな動きをもたらし、中だるみを感じさせない展開が評価されています。
- 物語のテンポが良く、スリルと感動がバランスよく配合されている点が高く評価されています。
- 進平の行動や紗都子への想いが徐々に変化していく様子が、読者を引きつけて離さない魅力を持っています。
- 次巻の展開に期待を寄せる読者が多く、今後のストーリーがますます楽しみだと感じられる作品です。
- どんでん返しや予想外の展開が散りばめられており、最後まで飽きさせないストーリー構成が印象的。
ホタルの嫁入りのおすすめポイント
「ホタルの嫁入り」は、ヤンデレ系のキャラクターが好きな方にとって非常に魅力的な作品です。
特に、進平の狂気と愛情が織り交ぜられた姿が印象的です。
彼の瞳に宿る狂気は時折恐ろしいものの、その中に可愛さやカッコよさが見え隠れし、読者を引き込む力があります。
進平は、ヒロインへの純粋な愛情を持ちながらも、彼の職業である殺し屋という背景が、どこか不安を感じさせます。
一方で、ヒロインの凛とした姿勢や、初登場時にミワコを論破するシーンは爽快です。
ストーリーのテンポが良く、ラブロマンスとサスペンスが絶妙に交錯しています。
進平とヒロインが危険な関係にありながらも、互いに惹かれ合う姿は、映画「レオン」を彷彿とさせます。
進平の純粋さと無邪気さが、どこに地雷があるかわからないという緊張感を持たせつつ、花嫁との関係を面白く描いています。
ストーリーはテンポが良く、サイコパス色の強い進平に最初は恐怖を感じますが、徐々に彼の可愛さが際立ち、恐怖心よりもときめきを感じるようになります。
ヤンデレでありながら愛おしいキャラクターは、一度読んだら忘れられません。
表紙の絵柄に最初はあまり惹かれなかった方も、レビューの高評価を見て読み始めると、その面白さと切なさ、キャラクターの魅力に一気に引き込まれることでしょう。
進平のサイコパスでヤンデレ気質が、ヒロインに対する溺愛と共に描かれ、彼女を決して危害を加えないものの、もし彼女が逃げようとすればどうなるかという緊張感が漂います。
また、進平が天井の梁から沙都子を見守るシーンなど、時には笑いを誘う場面もあります。
様々な問題がある中で、沙都子が長生きし、皆が幸せになることを願わずにはいられません。
進平と沙都子の心境の変化が周囲にも広がり、味方が増えていく様子が描かれています。
互いを思う気持ちが伝わってくる場面も多く、続きが楽しみで最後まで読みたい作品の一つです。

